感染症予防対策

新型コロナの感染者も全国的にまた増えはじめ、感染者数もここのところ高止まり傾向が続いています。当所でも、コロナ対策として自動検温器を導入しました。来所される方の検温とマスクの着用、非着用を対面せずに行うことで、人的労力の削減とソーシャルディスタンスを保つという理由からです。また、ざまざまな業種の取引先様にも勧めることができる機械ですので、導入と同時に販売も始めました。ブルーのLEDが大変目立ち、案内せずとも検温器の前に立って検温してくれます。

自動検温器の市場を見てみますと、同種の検温器がいくつか出ていますが、機能的な違いはあまりありません。カメラの前に立つと自動で検温とマスク着用・非着用を認識して音声と文字で知らせますが、その違いは、カメラが認識してどのくらいの間で検温できるかのセッティングの違いです。ここがメーカーにより少し違いがあります。その他は、カメラ一体型のタブレットにアプリを入れて作動させているという点では各メーカー共通です。

大きな違いとして見落としがちな点は、基台の形状と重量によるその安定性です。フロアスタンドタイプの場合は、特に、基台の形状が丸型であったり、三角形であったりすると安定性に欠けてしまいます。また全体の重量も20kg以上でなければフロアスタンドタイプとしては安定性が保てません。肩にかけたカバンなどがぶつかる程度で倒れてしまいますので故障の原因になります。ちなみにこの検温器は25kgあります。

さて、この検温器、どのようなところで設置するのが良いかですが、これを勘違いして考えている事業所さんが結構多いのに驚きます。サービス業でも比較的規模が小さい事業所さんですと、「そこまではいらない」と考えているところも多いようですが、規模の大小はあまり関係ありません。来店された方のその施設での滞在時間が長い場合、設置が必要になってきます。もし感染者がその施設で出た場合、クラスター発生の原因になってくるからです。病院や歯科医院はもちろん、ある程度の滞在時間を要する業種には感染症対策として設置したいのが自動検温器です。

店舗が狭く置く場所に苦慮するという事業所さんの場合、卓上スタンドタイプもあります。カウンターなどの上に置いて使えるコンパクトタイプです。これから感染がどうなっていくのか、感染症対策を整えながらの営業は、これからますます必要になってきます。